
まえがき
私は、4年前(2021年)のある日、デジャブ(※)が連発した不思議な体験がある。
記録のために、以下に記しておきます。
※デジャブ(dejavu)とは、初めての体験なのに、過去に経験したような記憶があることを言います。例えば、初めて来た土地なのに過去に訪れた記憶があったり、今この瞬間の感覚が過去に夢で見た気がする、初めて会う人なのに過去に会ったことのあるような気がする(これは、スピリチュアル的に言えば、前世で会っているか、ソウルメイトという魂レベルでの知人を意味することが多いようだが。)など。
(文・イラスト・写真/大嶋 信之)
『デジャブが連発した日』(2025年12月14日著)
私は、幼少期からデジャブはけっこう多く体験する体質なのだが、ある日、それが連発する異様な出来事があった。
時は2021年10月のある日の夕方のこと。
仕事を終え、ジョギングに出かけ、帰り道に筋トレをしようと、ある公園の鉄棒で懸垂をし、鉄棒付近でスクワットをしている最中に起こった。
急に、デジャブの感覚に襲われたのだ。
「今この瞬間を、夢で見たのか、すでに知っている。」
とふと感じた。
通常のデジャブなら、一度か二度で終わり、すぐに素に戻るのだが、この日だけは違った。スクワットを終え、再び懸垂をしようと鉄棒へ移動した瞬間も、「この光景、知っている。」と感じ、その後の行動も、またその後の行動も、「この瞬間を知っている。」という連続した感覚に襲われ、デジャブが止まらなくなったのだ!
気を反らそうと、公園の木々などに目を移しても「この光景をすでに知っている。」という感覚に。確かにその公園で筋トレをするのは初めてではなかった。数年間、何回も訪れていた。
しかし、そういった過去の記憶とはまったく違う感覚で、説明しにくいのだが「ごく最近夢で見た光景と感情」というのが最も近い感覚かと思う。この今の感覚を、今朝、または昨日か、夢で見たような感覚。いつ見た夢なのか、なぜ記憶にあるのか、思い出そとしたのだが、その行為自体も「すでに知っている。」という感覚になってしまった。
「今この瞬間にやることなすこと、すべて記憶がある。」
こんな初めての感覚に陥り、私は急に怖くなってしまった。
もしかしたら、「今日という日は、なにか、特別な日なのかもしれない」と思い始め、筋トレを中断し、家に帰ろうと公園を後にすることにした。
公園を後にし、家路に向かい歩き始めても、デジャブはまったく収まらない。
歩く道、光景、こうして帰ろうとした自分とこの感情、すべてがすでに記憶にある感覚で、なんと、直後に起こる出来事の予測もできるようになっていた。
「この記憶(デジャブ)が正しければ、あの先の路地からこういう格好の女性が出てくるはず。」と思った瞬間、案の定記憶と同じ女性が路地から出てきた。
「この先の角を曲がったら、こういう人とすれ違うはず。」とその角を曲がると、またその通りになった(記憶通りの人とすれ違った)。
私は、ますます怖くなってしまい、心臓がバクバクし始めた。
この帰り道さえ、すでに記憶がある、そう確信した私は、
「もしかしたら、未来の自分が、この日に起きた不運な出来事をやり直そうと、この日のこの瞬間に戻ってきて、過去を変えようとしているのかもしれない。」と思い始めた。その不運な出来事とは何か、急に家族の安否が心配になりはじめた。
私はジョギング中は、スマホを携帯していないので、妻に電話することもできす、足早に家に向かった。
家に着くと、妻はいつも通り夕食の支度をしていて、少しホっとした。
二人の子供たちは、習い事のサッカーで不在。長男は中学生で隣りの区のクラブチームで練習中、小学生だった次男は近くの小学校校庭で練習中だった。
外はすでに暗くなっていたので、次男を迎えに行くことにした。
「ちょっと、心配だから、次男を迎えに行ってくるよ。」
そう妻に伝えると、いつも子供たちは自分たちで帰ってくるのが日常だったので、
妻は驚きつつ「大丈夫だと思うけど。」と答えた。
そして、妻は、私の手を見てまた驚いて言った。
「なに?その手!血まみれじゃない!」
見ると、私の左手の甲の一部からひどく出血しているではないか!
私は、左手のそこがかゆくて右手でかき続けながら歩いて帰ってきた記憶はあった。
デジャブの連発で気にも留めず、「きっと公園で、蚊にでも喰われたのだろう。」程度に軽く考えていた。
妻に言われるまで、左手は見ておらず、まさか出血しているとは思ってもいなかった。「こんなにかきむしっているとは!」と、その手を見て自分でもびっくりしたくらいだ。
出血していたのは、左手の甲のちょうど人差し指の下のあたりだった。
手を洗って、ひとまず絆創膏を貼って、次男を迎えに行くことにした。
次男は、サッカーの練習がちょうど終わったところで、練習場の学校に向う途中の交差点で会うことができ、そのまま一緒に帰ることができた。その時は、徐々にデジャブ現象も落ち着いてきた。
帰宅し、まだ心臓がバクバクしていたため、横になり長男が帰ってくるまで待った。
ほどなくして、長男も帰宅。家族全員の安全を確認したが、心拍数が上昇したままだったので、体を温めつつ、温かいお茶を飲み、横になったままでいた。
「家族は何もなかった。もしかしたら、自分がここで死ぬのか?」
バクバクが収まらない心臓から、そう思い始めた。
「死ぬわけにはいかない。」と思い、自分を落ち着かせ、横になって安静にしていると、だんだん元に戻ってきた。
心拍数も元に戻り、デジャブも収まった。
この日は、お茶漬けを食べて、お風呂に温まり、寝ることにした。
落ち着きを取り戻し、布団に入っていつも通り就寝することができた。
翌朝、目が覚めると、何事もなかったように日常に戻った。
とまあ、なんとも不思議な経験だったのですが、その傷が思いのほか深く、4年経った今でも鮮明に残っている。
人差し指の下、ちょうど太い血管の上あたり。
傷の跡。
後から考えると、蜂やアリかわからないが、何かの虫に刺されたアナフィラキシーショックだったのかもしれないと思っている。
公園からの帰り道、この部分がかゆくてかゆくてたまらなかったこと、意識が薄れてデジャブが連発したこと、心拍数が上がって不安に襲われたこと、がそう思う理由だ。
しかも、公園のその鉄棒は、その後ほどなくしてフェンスに覆われ、立ち入りができなくなり、今は新しい鉄棒に入れ替えられたのだ。その場所に、蜂やアリなどなにか人を刺す虫の巣とかがあったのかもしれない。なので、被害者は私だけじゃないかもしれない。
ただ、アナフィラキシーで、デジャブが連発し、直後に起こる出来事の予知もできるようになったことは、なんとも不思議な点だ。
もしかして、UFOにアブダクションされたか?まさかだが(笑)
現場の写真
デジャブが連発した日の現場写真。(2025年12月撮影)
後日、現場を訪れてみる。その後も同じ場所で同様の筋トレをすることもあるが、後にも先にもデジャブが連発するようなことはない。

懸垂をした鉄棒。
現在(2025年12月撮影時)は、新しい鉄棒になっている。私がデジャブ体験した1カ月後くらいに、古い鉄棒はフェンスで囲われ使用できなくなり、新しい鉄棒へ入れ替え工事が行われた。
入れ替え前の当時(2021年10月)の鉄棒は、写真同様の三連で、手前の鉄棒はもう少し高さがあり、大人がぶら下がれるくらいだった。

懸垂後、腕立て伏せをしたベンチ。
当時のままだ。ベンチに手をついて腕立てをした。

スクワットをした場所。
丸(矢印)の場所(樹木の前)でスクワットしていた途中に、デジャブが連発しはじめた。
もし虫刺されだとしたら、ベンチに手をついて腕立てをしているときに、アリなどに喰われたか、鉄棒で懸垂中または樹木の前でスクワットしているときに、蜂などに刺されたかだと推測している。ただ、刺されたときの痛みは全く感じなかった。そこがちょっと不思議な点だ。
Nobuyuki Oshima(大嶋 信之)
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